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「東京裁判」(児玉襄)

今更ながら東京裁判を読みました。

私は司馬遼太郎大好き人なので、
彼が忌み嫌っていて決して書かなかった昭和史については正直疎い。
でも、先日機会があって靖国神社に行った際、
無性に「東京裁判」を読みたくなって、その足で書店に向かった次第です。


ポツダム宣言の
「吾等の捕虜を虐待せる者を含む一切の戦争犯罪人に対しては
厳重なる処罰を加へらるべし」を法的根拠として行われた戦犯裁判。

でも、捕虜虐待だけではなく、
侵略戦争の計画、準備、開始、遂行、共同謀議を国際法上の犯罪とする
「平和に対する罪」や、
一般住民に対する非人道的行為等を国際犯罪とする「人道に対する罪」
という新しい戦争犯罪も、事後法による「勝者の裁き」で裁かれたこと、
かつ国家行動について個人を裁かれたこと、
などを根拠にして、裁判の正当性自体に疑問の声も多い。

さらに印象深かった、判決に対して意見書を提出した判事の見解。。。

インドのパル判事
「裁く方の手も汚れている
非戦闘員の生命と、財産の無差別破壊が違法と言うなら、
原子爆弾投下の決定こそ
第一次世界大戦におけるドイツ皇帝の指令、
第二次世界大戦におけるナチス指導者の指令に近似した唯一のものだ」

オランダのローリング判事
「単に政府の政策を実行した軍人を、平和に対する罪で有罪をみなしてはならぬ。
軍隊の義務は、忠誠であることである。
平和に対する罪に対して軍人の責任を考慮するに当たっては、
きわめて慎重でなければならない。
軍人は、国家のために戦う職務を与えられている。
それを、その職務に忠実であったと言うだけで「犯罪人」とみなすのでは、
そもそも軍隊と言う存在が否定されなければならない」

。。。というものには激しく頷かざるを得ない。


天皇訴追を避けることを最大の目標としてその裁判をうけ、
絞首刑となったA級戦犯が、今靖国神社に眠っている。
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by hama_kenbunroku | 2007-07-12 22:38 | 日々見聞録 | Comments(0)
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